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腎臓内科

二次性高血圧の原因

2015年10月08日

代表的な二次性高血圧を以下に説明します。

 

1.腎性高血圧

腎臓の病気で起こる高血圧です。特に腎炎による高血圧が多く、腎炎の治療と日常生活の改善や薬による治療が必要です。

 

2.腎血管性高血圧

腎臓に行く動脈(腎動脈)が部分的に細くなり、十分血液が流れなくなることにより反応性に血圧を上昇させるホルモン(レニン)の分泌が起きて高血圧になります。細くなった腎動脈に風船の付いたカテーテル(管)を挿入して風船を膨らませることにより細い部分を広げる方法や、細い部分にステントを留置して再度細くならないように血管の内部に裏打ちをする治療があります。

 

3.原発性アルドステロン症

原発性アルドステロン症とは副腎と呼ばれる腎臓の上にある臓器に腫瘍ができる事で、そこから過剰なアルドステロンと呼ばれるホルモンが分泌される為に起こる病気です。アルドステロンは塩分を体に閉じ込めておこうとする働きがあるため、結果的に血圧が上昇します。治療としては、手術で腫瘍を取り除きます。最近では腹腔鏡という内視鏡を用いた手術も行われるようになってきており、大きな傷跡を残さずに行うことが可能になっています。

 

4.クッシング症候群

クッシング症候群は原発性アルドステロン症と同じく、副腎の腫瘍によって起こる病気です。この腫瘍からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることで起こります。コルチゾールはアルドステロンと同じような作用をもっているので、過剰に分泌される事で体内の塩分量が増加し血圧が高くなります。初期のうちは肥満に伴う高血圧と診断されがちですが、徐々に顔が丸くなり、皮膚は薄く赤みを帯びるようになります。また手足が細い割に胸やお腹に脂肪がつくようになり、全身の毛が濃くなります。この病気は放置すると、高血圧による臓器障害だけでなく、他の大きな病気を引き起こす可能性もあるので、しっかりと治療する事が大切です。

 

5.褐色細胞腫

褐色細胞腫の大部分は、原発性アルドステロン症と同じく、副腎の腫瘍によって起こる病気です。腫瘍からカテコールアミンという血圧を上昇させるホルモンが過剰に分泌されることが原因です。症状としては突然に起こる高血圧や頭痛、動悸、発汗、胸の苦しさなど、発作のように現れるのが特徴です。発作が起きるきっかけは、体を急に動かしたり、強い運動をしたり、精神的に動揺したりなど色々ありますが、特にきっかけがなく起こる事もあります。副腎に腫瘍が見つからない場合もありますが、超音波検査やCTなどで腫瘍を見つけた場合は手術で取り除く事で高血圧は改善します。