身体のすみずみまで栄養を行き届かせている動脈が、動脈硬化の危険因子のため弾力性が失われて硬くなったり、内部にさまざまな物質が沈着して血管の通り道が狭くなったり(狭窄)、詰ったり(閉塞)、あるいは動脈壁が部分的に「こぶ」のように拡張(動脈瘤)したり、動脈全体が拡張したり(拡張症)、内膜に亀裂が入り中膜が裂けたり(解離)、破裂(出血)することにより、組織や臓器全体に血行障害を起こす病気を総称して動脈硬化性疾患と言います。

大動脈や脳動脈、冠動脈などの比較的太い動脈に起こります。動脈の内膜にコレステロールなどの脂肪からなるドロドロの粥状物質がたまってアテロームプラーク(粥状硬化斑)ができ、次第に肥厚することで動脈の内腔を狭めます。
高血圧による変化で、脳や腎臓の中の細い動脈に起き易く、詰ったり(梗塞)、血管の壁全体が破裂して出血したりします。
動脈の中膜にカルシウムがたまって硬くなり、中膜が脆くなり、血管壁が破れることもあります。大動脈や下肢の動脈、頚部の動脈に起こりやすい動脈硬化です。
食事療法と適度な運動が予防として重要。
運動の中でも大腿部(太もも)の筋肉を使うウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が最適です。大腿筋は体の中でもっとも大きな筋肉で、有酸素運動によってこの筋肉を活発に動かすと、脂肪を分解する「リポタンパクリパーゼ」という酵素が働き始めます。
その結果、善玉コレステロールが増え、悪玉コレステロールが減ることが明らかになっています。
1日2~3帰路を目標に行うと2~3週間で確実に効果が現れますので、ぜひ習慣にしてください。毎日続けるのが理想ですが、天気や体調の悪い日などに無理して行うとかえって危険です。3日あけると効果が低下しますから、少なくとも1日おきに運動するように心がけてください。
最近は新しい薬がいろいろと開発されていて、動脈硬化の治療の強い味方になっています。
薬を服用しているからといって食べたいだけ食べたりしては薬の効果は十分に発揮できません。薬を服用しながら、食事療法や運動療法をきちんと続けることが大切です。